肝リピドーシス、慢性腎不全を患い闘病生活を送った猫と飼い主の記録です。
前回は、胆管炎と肝リピドーシスの疑いがある愛猫の「かりんとう」が投薬と強制給餌を頑張る中で、セカンドオピニオンをを受け、その動物病院で一か八かのステロイド投与の処置を行なったところまでのお話でした。
今回は、ステロイド投与後のお話です。
食欲廃絶中の愛猫へ、一か八かのステロイド投与をしたその後
自宅近くの動物病院でセカンドオピニオンを受けた愛猫「かりんとう」
緊急的な身体状況を診た先生に、一か八かのステロイド投与を提案され、主人と2人で見守る中、少量のステロイド注射をしてもらうことにしました。
ステロイド注射が効く原因疾患であれば「2〜3日後には食事が摂れるようになると思う」とのことでした。
補液とお薬(ウルソデオキシコール酸)をもらい自宅に戻りました。
今日からはウルソを朝・晩の1日2回服用になります。
ステロイドが効くことを願いながら、強制給餌を続けて様子をみていました。
この頃はだいぶ痩せてしまい身体もえらかったのでしょう。
給餌の時間を察しても割と簡単にタオルに包む事ができ、シリンジで短時間で給餌をさせてくれていました。
ステロイド投与から約3日後。
ちゅ〜るをあげてみると自分から積極的に食べ始めました。
今まではよく寝て調子の良い朝に1本食べれればいい方だったのですが、食欲がでてきたのか2本目も欲しいと催促するような顔つきをするようになりました。
それを感じて柔らかいウェットを少しあげてみると、自分で食べ始めたのです。
ステロイドと朝・晩の服薬が効いてきたのだと思いました。
「かりんとう」の生きる力も頑張ってくれました。
ドライフード(カリカリ)は見向きせず食べてくれませんが、ちゅ〜るとウェットフードを自力摂取してくれるようになっただけで飼い主たちの心が少し救われました。
まだまだこの先長い闘いになるのですが、一先ずほっとした瞬間でした。
【アイシアのMiawMiaw】を好んで食べてくれた!
ステロイド注射の効果のおかげか、少しずつ自分でウェットフードを食べてくれる様になってきた「かりんとう」。
酷い歯周炎(口内炎)の為、なるべく食べやすくてエネルギーの高いものを…と考え、子猫用のウェットフードをあげていました。
何度もペット用品売り場に足を運び、いろんなメーカーのフードを少しずつ買って試しました。
その中でも、お気に召してくれたのが『アイシアのミャウミャウ』でした。
特に気に入ったのがマグロ味。
いろんなフードを試しましたが、チキン味はいまいちな反応をする商品が多かったです。
兄猫「くりきんとん」はなんでも食べてくれる子なんですが…。
ねこちゃん達にも好き嫌いがありますね。
強制給餌は毎日続けながら、どうにか食べてくれそうなものを探す日々が続きました。
とても大変でしたが、以前の「かりんとう」の様にご飯を食べてくれる姿を見て泣きそうになりました。
体調の悪い日は、私のベットの下に潜り込んで1日過ごす日も多かったので(_ _).。o○
強制給餌をする際に、ベットのマットレスを外して、「かりんとう」を無理やり出して捕まえて怒られて引っ掻かれて…と飼い主は傷だらけ、「かりんとう」にも相当なストレスを与える日々は辛いものでした。
ステロイドの効果(?)が現れてから2日後に再度受診をして先生に報告をしました。
まだまだ黄疸は酷く、油断は許さない状態でしたが、服薬と給餌と2〜3日に一度通院での皮下補液(脱水予防)を続けて頑張っていくことに。
とにかく今はエネルギーをしっかり摂る事が治療です。
「ちゅ〜る」でもなんでも良いので食べさせる様に、と言われました。
▼闘病中に試したフードのまとめ記事はこちら▼
いなばCIAO「ちゅ〜る」にもたくさん助けられました
猫の「ちゅ〜る」への食いつきってすごいですよね。
食いしん坊の「かりんとう」はもちろんのこと、我が家の歴代猫たちも「ちゅ〜る」が大好きでした。
テレビCMおなじみの”いなばCIAOちゅ〜る”は食欲がない猫の味方にもなりますね。
獣医さんの中には、市販のおやつは猫の身体に悪いからあげてはダメとおっしゃる場合もあるので、信頼する主治医の先生に相談してみると良いと思います。
我が家では、食欲が無い(廃絶している)時と、強制給餌を頑張ってくれた”ご褒美”として「ちゅ〜る」をあげていました。
「かりんとう」が特に好んで食べたのがコチラの「乳酸菌入りちゅ〜る(マグロ味)」です。
なぜかこれだけはどんな薬を混ぜてもよく食べてくれました。
「ちゅ〜る」を食べてくれるだけでも飼い主としては心の支えになりますね。
2回目の血液検査で腎機能の低下が発覚
ステロイド注射、3日に1度の皮下補液と1日3〜4回の強制給餌を続けて徐々に自力でごはんを食べれる様になってきた頃(約3週間後くらい?)に2回目の血液検査をしました。
すると、肝機能の数値は正常値より少し高い程度に下がり、目や耳、皮膚が黄色くなる黄疸もだいぶよくなっていました。
しかし、今度は腎機能の数値が上がってしまいました。
初回に行った動物病院での検査結果と見比べても明らかに異常があります。
せっかくご飯が食べれる様になって、疑いのある肝リピドーシスの回復を期待していたところでの、腎機能の悪化にとてもショックでした。
「かりんとう」はとても頑張ってくれているのにね(/ _ ; )
先生も、なんでだろう…という様子ではありましたが、まずはとにかくしっかり食べること、エネルギーを摂ることを引き続き頑張っていきます。
この日より、腎臓機能の維持に効果のあるお薬の『セミントラ』も追加になりました。
体重1kgあたり1mlを「ちゅ〜る」に混ぜて毎朝あげていました。
この薬も特に気にせず飲んでくれたので助かりました。
腎機能の低下により、お薬が増えてしまいましたが、黄疸の改善がみれたことはよかったです。
まだまだ以前の様な元気でふくふくした「かりんとう」ではありませんが、緊急事態は免れた様に思いました。
その頃の相棒兄猫「くりきんとん」の様子
一方、兄的存在の「くりきんとん(推定9歳)」は元気なのですが、飼い主たちが「かりんとう」の世話に必死でいるのを離れたところで毎日見ていました。
嫌がる「かりんとう」に強制給餌をする姿はどう見えていたのでしょうか。
怒りにくることはありませんでしたが、いつも近くで見ていましたね。
長引く闘病生活の中、自分より「かりんとう」を可愛がっているように見えたのか、元々人間が大好きで常に構ってほしい甘えっ子タイプの「くりきんとん」は拗ねているようでした。
大好きな弟分のことなので仕方ないとは思っていたと思いますが、ストレスにはなっていたと思います。
首のまわりを掻きむしるようになり、だんだん毛が薄くなってきました。
夜に私の隣で寝ている時も頻繁にかきむしり、あまり眠れていない様でした。
同じ様に愛情を注いでいるつもりですが、難しいですね。
人間の幼い兄弟・姉妹がお互いにヤキモチを焼くのと同じ様な感じでしょうか。
「くりきんとん」は特に優しい性格で、我慢をするタイプなのでストレスも大きかったと思います。
すごいね、おにいちゃん。
でも、お互いに支え合っていたんだなぁ…と、振り返っている今すごく感じています。
「かりんとう」のいない生活は寂しいね。
〜続く〜
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