肝リピドーシス、そして慢性腎不全の疑いで闘病していた愛猫に投与していたお薬(動物病院からの処方)と、効果を期待して使用を考えていたサプリメントについて紹介します。
※実際の投与については、かかりつけの動物病院の先生に相談して下さい。
猫は腎臓が弱く、腎臓疾患にかかりやすい
猫は生まれつき腎臓が弱く、腎臓病にかかりやすいと言われていますね。
猫の慢性腎臓病は老齢期での発症が多く、死亡率の高い病気でもあります。
我が家の愛猫(保護猫)は、推定7歳の頃に病気になりました。
元々は食欲旺盛で食に貪欲な性格の子だったのですが、病気になり、食欲廃絶で強制給餌をしなくてはならない状態にまでなってしまいました。
猫の生まれ持った体質でもあるので、完全に予防することは難しくもありますが、日々の生活の中で飼い主さんがしっかりとケアをして腎臓の負担を少なくしてあげることが大切ですね。
また、定期的な健康診断の大切さも身に染みて実感した闘病生活でした。
★食べない愛猫の食事に苦戦しながらも色々試したフードについては以下の記事をご覧ください。
慢性腎臓病の猫に動物病院で処方してもらった薬とサプリメント
慢性腎臓病は、一度患うと進行性に悪化していきます。
一度壊れた腎臓は元に戻ることはありません。
早期発見・治療がとても大切な病気です。
我が家の愛猫も、クレアチニンが3.0を超えたあたりから服薬を開始しました。
最初に処方されたのが『セミントラ』です。
セミントラ 猫用の慢性腎臓病の経口治療薬
慢性腎臓病の猫さんは、尿中にタンパク質が漏れ出してしまいます。
「蛋白尿」といい、セミントラはこの「蛋白尿」を改善するお薬です。
また、残された腎臓の機能維持の効果に期待ができます。
★セミントラの公式ホームページはコチラをクリック
猫さんの体重に合わせた量を与えます。
液剤なので飲みやすく、飲ませやすいです。(直接口に入れても、フードにかけても◎)
我が家の愛猫には、ちゅ〜るに混ぜて与えていました。
(捕まえての経口摂取は困難な子だったので…)
味に不快感は無いのか、特に気にせず食べてくれたので助かりました。
病院の先生に聞いてみると、セミントラを拒否する猫はほとんどいないそうです。
セミントラ服用のおかげか、その後のクレアチニン値は維持できていました。
カリナールコンボ 犬猫用 栄養・健康補助食品
リンの値が高くなってきた頃に、病院から紹介してもらってセミントラと併用していたのが『カリナールコンボ』です。
カリナールコンボを給与することで、リン吸着と消化管内窒素物のケアを同時に行うことができ、腎臓の健康の維持をしてくれます。
カリナール1と2のコンボ(オールインワンタイプ)なので猫さんの負担も少なくすみます。
★「カリナール」の公式ホームページはコチラをクリック
カリナールコンボは、ちゅ〜るには溶けにくく白い粉感が残ってしまうので我が家の愛猫は不快だったようで調子が悪いと食べてくれませんでした(^^;;
ウェットフードに混ぜてもわかるようで、食べなくなってしまうので強制給仕の際にA/D缶に混ぜたり、量を少なくして与えたりと試行錯誤しました。
猫も貧血になる。慢性腎臓病から腎性貧血へ。
猫さんの慢性腎臓病では、病気の進行に伴って貧血になってしまうこともあります。
これを腎性貧血といい、腎臓で生成される「エリスロポエチン」というホルモンが不足することで赤血球の産生が低下してしまうことが原因の一つとなります。
貧血が進行すると、さまざまな細胞に酸素が届けれれなくなり、疲れやすい・元気がない・食欲がないなどの症状が現れます。
我が家の愛猫も、闘病生活を続けるうちに貧血が進行していきました。
貧血がひどくなると、歩き方もフラフラ〜っとしていました。
飼い主が思っていた以上に身体はえらかったのだと思います。
貧血といっても、原因は腎臓病以外にも色々とあるので(消化管からの出血やリンパ腫など)、やっぱり定期的な健康診断(採血)が必要です。
以前のように食欲が出てきて、病院にいく負担を減らすために一時期通院の期間が空いてしまったのが良くなかったと反省しています。
しかし…
病院のストレスと、長生きしてもらう為の治療と、闘病生活が長くなると悩みますね。
可愛い家族の愛猫にはなるべく穏やかに過ごしてほしいものです。
そんな中でも、一筋の希望を持って貧血改善に効果の期待できるサプリメント(健康補助食品)を日々探していました。
その一部を紹介します。
猫の貧血改善に期待するサプリメント『犬猫用 プロラクト鉄タブ』
鉄とその吸収を促す為のビタミンB群および葉酸が配合されています。
猫さんの体重に合わせて、1日1〜2回、直接かフードに混ぜて与えます。
嗜好性に配慮されており、比較的飲みやすいようです。
ラクトフェリンも配合してありお腹に優しく続けやすいサプリです。
動物病院で処方されることも多いのではないでしょうか。
猫の貧血改善に期待『犬猫用 ペットチニック』
鉄・銅・ビタミンB群・ニコチン酸アミドがバランス良く配合されたリキッドタイプのビタミン&ミネラルのサプリメントです。
子猫/成猫に合わせて、1日2回直接口内に投与するかフードに混ぜて与えます。
鉄特有のニオイがして、色もありますが、我が家の愛猫はそこまで気にしなかったです。
猫にとっては特に気にならない嗜好性のあるサプリメントなのかもしれません。
レビューの評価を見て、気になって購入しました。
※かかりつけの獣医さんに相談した上でご使用ください。
猫の貧血改善に期待する栄養補助食品『FCVリキッド』
鉄分・銅・ビタミンB群を配合しており、血液の生成に必要な栄養素を補うことができる栄養補助食品です。
小さなペットにも給与しやすいリキッドタイプ。
猫さんの体重に合わせた必要量を、1日2回与えます。
上記の「ペットチニック」か「FCV」か迷いました。
調べてみると、他にもふりかけタイプなど色んなサプリメントがありました。
早期に治療をして猫さんにとって良い方向に進むことができる良いのですが…。
我が家では、初めての闘病生活で治療に悩んでいてなかなか決められずにいました。
本当に、何が正解なのかはわかりませんね。
かかりつけの獣医さんの方針にもよると思います。
しっかり相談した上で、治療方法を決めて下さいね。
猫の歯周病の改善に期待して使用した『熊笹エキス』
猫さんの腎臓病の原因ともなる「歯周病」。
高齢猫の慢性腎臓病の危険因子としても、中程度〜重度の「歯周病」が挙げられています。
人でも、口腔内のケアが全身の健康にも影響すると言われていますよね。
それは猫にも同様のことが言えます。
猫さんの歯磨きはなかなか難しいですが、日頃の口腔ケアの大切さを実感しました。
愛猫が口をモゴモゴしていたり、よだれを垂らしたりしていたら要注意です!
「歯周病」によってご飯が食べられなくなることもあります。
猫の口内炎はとても厄介ですよ…。゚(゚´ω`゚)゚。
我が家の愛猫は、重度の歯周炎に気づいた時には麻酔治療が困難な健康状態にあったのですが、なんとか別の方法で改善してあげることができないかと調べて辿り着いたのが
漢方薬局さんのホームページで知った『熊笹エキス』です。
猫の口腔状態改善に期待する ペット用『熊笹エキス』
人間の口内炎の治療に効果的とされる「熊笹エキス」ですが、犬猫の口腔ケアにも効果が期待できるとのこと。
熊笹エキスに含まれる有効成分の「笹糖体」が、殺菌効果に優れ、自己治癒力を高めてくれるそうです。
お薬ではないので、薬剤の使用・増量に抵抗のある飼い主さんにも注目されています。
我が家の愛猫も食欲廃絶している中、口腔状態も悪くて強制給餌が辛かった時に、どうにかしてあげたくて熊笹エキスを試した見ました。
幸い、水分は1日に数回自分で飲んでくれていたので、飲み水に数滴混ぜてみましたが、気に入ったのか特に気にならないのかよく飲んでくれていました。
さらに、続けること数日…
口腔や体臭が改善されて、自力でフードを摂取できるようにもなりました。
3日に1度くらいの通院(皮下補液)やお薬も併用していたので何が有効だったのかは不明確ですが、続けることで口腔状態は少なからず改善したように思いました。
皆様の猫ちゃんが健康で穏やかに過ごせますように
可愛い家族のペットが病気にかかると、看病がとても大変ですよね。
私も毎日悩んではネットや本で調べて、夜も眠れない日々を過ごしていました。
猫さんにとって何が一番最適だったのかは今だにわかりません。
もしかしたら人間のエゴだと思われていたかもしれません。
それでも、一緒に頑張って治療を受けてくれた愛猫には感謝しています。
辛いこともたくさんあったけど、一緒に過ごせた暖かい日々は一生の宝物です。
どうか、1日でも長くみなさまの愛猫との穏やかで優しい時間が続きますように。
少しでも参考になり、心を落ち着かせることができたら幸いです。
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